塗装の必要な瓦があるって本当? 2種類のメンテナンスが必要な瓦をご紹介します!
2025.07.18 (Fri) 更新
塗るべき瓦がある!?意外と知らない屋根材のメンテナンス
皆さん、こんにちは! 塗り替え屋本舗です。
今回は、皆さんの大切なお住まいを守る「屋根」について、
特に「塗らなければいけない瓦」というテーマでお話ししたいと思います。
屋根と聞くと、瓦やスレートを思い浮かべる方が多いと思いますが、
実はその中でも塗装が必要な瓦とそうでない瓦があるのをご存知でしょうか?
塗装が必要な2種類の瓦
一般的な瓦の中には、塗装の必要がないものもありますが、実は以下の2種類の瓦は定期的な塗装が不可欠です。
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モニエル瓦
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セメント瓦
これらの瓦は、その主成分がセメントであるという共通点があります。
新品の時には塗料でしっかりとコーティングされており、水を弾く構造になっています。
しかし、時間が経つにつれてこの塗膜が劣化し、水を吸い込むようになってしまいます。
最終的には雨漏りの原因にもなりかねません。
塗り替えのタイミング
では、どのようなサインが出たら塗り替えを検討すべきなのでしょうか?
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コケやカビの発生
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瓦の色の変化(色あせ)
を目安にしてください。
おおよそ10年から12、3年でこのような状況になることが多いです。
これらのサインが見られたら、ぜひ専門業者にご相談いただくことをお勧めします。
モニエル瓦の注意点:「スラリー層」とは?
特にモニエル瓦の場合、表面に「スラリー層」と呼ばれる層が形成されていることがあります。
これは、経年劣化によって塗膜の力がなくなり、セメントの成分が表面に現れてくる現象です。
このスラリー層は、通常の塗装をする前に高圧洗浄でしっかりと除去しなければなりません。
もしスラリー層が残ったまま塗装してしまうと、すぐに塗料が剥がれてしまう原因になります。
適切な下地処理が、長持ちする塗装の鍵となります。
モニエル瓦とセメント瓦の見分け方
現在、これらの瓦は製造販売が終了しているため、実物を見る機会は少ないかもしれません。
しかし、写真で見分けるポイントがあります。
大きな違いは「小口(こぐち)」と呼ばれる瓦の先端部分です。
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セメント瓦: 小口がきれいに揃っているのが特徴です。
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モニエル瓦: 小口に凹凸があるのが特徴です。
この点を確認することで、ご自宅の瓦がどちらのタイプか判断できます。
お早めのメンテナンスを!
モニエル瓦は硬くて丈夫なものですが、どちらの瓦も主成分がセメントである以上、早めの対応が非常に重要です。
塗装を依頼したが、業者がこの知識を知らずに屋根は瓦なので
塗装不要です!とメンテナンスをされてこなかった方もよく聞きます。
まず、うちの屋根ってどんな屋根材なんだろう?と思ったら一度ご相談下さい。
屋根はもちろん、外壁なども含めて「そろそろかな?」と思ったら、ぜひお気軽にご連絡ください。
早めのメンテナンスで、お住まいを長く快適に保ちましょう!